こんにちは、デザイン勉強中のこら(@korasampo)です。
フォントってどうやって使い分けるのだろう?
とくに欧文フォントたくさんあるし、読み方分からないし、どう扱えばいいの…?
フォント選びって結構重要なのに、どうしていいか分からないですよね。
そこで、王道の欧文フォントだけでも特徴を覚えてみよう!
とTwitterで1日1フォントをつぶやき始めました。
となりのヘルベチカを読んで、欧文フォントに興味を持ったけれど、このままだともったいないので、少しずつツイッターに覚えたフォントをアウトプットしようかな〜と。#今日のフォント
というハッシュタグで少しずつ続けていきます💪— こら🌱未経験からデザイン独学中 (@korasampo) September 13, 2020
だいぶ集まってきたので、ここでまとめてみたいと思います。
今回は
ディスプレイ体編です。
ディスプレイ体とは?
主に新聞や雑誌、書籍のタイトルや見出し用として開発されたもので、
装飾書体(デコラティブ decorative)とも呼ばれます。
産業革命によって印刷技術や広告産業が発達した19世紀初期、ビラやポスターなどの宣伝広告における「人の目を引く」ための印刷材料として発案されました。
非常に大きいものや輪郭や陰影で縁取りしたもの、その他様々な装飾をしたものなど
表現の幅が広く、じっくり読んでもらうよりも「目立つ」ことを主としてデザインされています。
早速、いくつかの書体をご紹介していきます。
Trajan トレイジャン
1989年に、古代ローマ・トラヤヌス帝碑文を元にデザインされた書体。
文字単位でのバランスの良さに加え、厳格で伝統的な印象を与えることから、多くの映画タイトルに使用されている。
[街中のトレイジャン]
TITANIC(映画タイトルロゴ)
THE LORD OF THE RING(映画タイトルロゴ)
GODIVA(ベースに使用されている)
Peignot ペイニョ
1937年にフランスを代表する画家でグラフィックデザイナーのA.M.カッサンドルが作成。
アール・デコを象徴する芸術的な書体である。
[街中のペイニョ]
VIE DE FRANCE
Hobo ホーボー
1910年にデザインされた書体。
アール・ヌーヴォーの流れを汲んだ有機的な曲線を含むデザインが特徴。
[街中のホーボー]
日本ではハワイアンなイメージの広告などでよく目にされる
Rosewood ローズ・ウッド
1994年にクラレンドン(※「ローマン体編」参照)などのスラブセリフをベースに作成された、非常に装飾性の強い書体。
[街中のローズ・ウッド]
サーカスのチラシ等でよく使用されている
まとめ
ディスプレイ体は装飾体(デコラティブ)とも呼ばれることにもあるように、
上記に挙げただけでも様々で個性的な書体たちでした。
確かに装飾的なあまり、一見読みにくい字画をしていたり、
小文字が無かったりしていますが、非常に存在感があります。
この他にも非常にたくさんの、個性的なディスプレイ体が存在しているので、
使いたい状況や背景でフォント選びを楽しんでできればいいなと思います。
今回の「ディスプレイ体」編で欧文フォントまとめシリーズは終了です。
まだ、いくつかのフォントのことを学んだだけですが、
欧文フォントに対しての見方や興味の持ち方が変わってきたなぁ、と感じています。
まだまだたくさんの欧文フォントが存在するので、
これからもその個性や特徴を活かしながら、付き合っていきたいと思います。
「となりのヘルベチカ」
https://www.korasampo.com/latin-font-sans-serif/
https://www.korasampo.com/latin-font-roman-type/